2018年9月11日火曜日

株初心者が情報集めをするのに持っておくべき感覚③「主観的な視点から、客観的な視点へ」



タイトルにある感覚とはどういうものなのかについての続きです。前回の記事では、2008年~2018年において、「日経平均」と「ダウ」は相関している(連動している)といえる数値が出てきたのですが、人によっては連動していないと言います。どうして人によって言う事が変わるのか、その種明かしが今回の記事の内容になります。

実は、連動していないという人の視点は近いところにあるんです。「日経平均」と「ダウ」を10年という単位でなく、月毎に観察すると、相関関係数にばらつきが現れるのですが、それを見て頂ければわかると思います。

2018年
比較的連動して見れる月
8月は、+0.71
7月は、+0.89
6月は、+0.82

連動をあまり感じられない月
5月は、+0.49
4月は、+0.39

ここ5ヶ月で見ても、連動を感じられる月と感じられない月があることがわかります。又、2008~2018年の相関関係数の月毎の推移を集計したものが下のグラフになるのですが、


(計算シートの中身を見る)

上下に激しく動いています。月によっては連動しているんですが、別の月では全く連動していません。連動性がないという人はこの事を言っていた訳です。

つまり、前回からの話をまとめると、連動していると感じる人、連動していないと感じる人、両者の意見は一見矛盾しているように思えますが、実は、視点の違いが感じ方の違いを生じさせている訳であって決して、矛盾しているの訳ではないのです。そして、「一見矛盾した二つの見方から、それらを結びつける「視点の違い」という隠された事実を抽出するこういった思考は、物事を深めていく上でとても重要です。

そして、このような思考する事が客観的な視点を育てる事だと私は考えているのですが、このことは、トレードをを行う上で非常に大切です。勝てる手法を持っている人でも、自分の主観に振り回されてしまえば、相場で痛い目を見るでしょう。今回この内容を読んで「なるほど」と感じられた初心者の方は、一つ良い感覚を身に着けたといえるでしょう。そして、こういう感覚を与えてくれる本やブログを探していけば、きっとトレードが楽しくなって来るでしょう。

さて、次回の記事では、検証をするときに持っておくべき感覚について書きたいと思います。長期のデータを使って売買シミュレーションを行い、信頼できる検証結果とはこういうものだという例を挙げると共に、その根拠となる計算シートも公開する予定です。

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2018年9月10日月曜日

株初心者が情報集めをするのに持っておくべき感覚②「人の感覚と数値化」



さて、タイトルにある「持っておくべき感覚」というものがどういうものなのか、実際に具体例を用いて説明してみたいと思います。そして、その説明に、今回は「日経平均」と「ダウ(アメリカの株価の平均)」を使用します。

A「この二つは連動している。」
B「最近は、あまり連動しなくなった。」

このような相反する意見は相場を語る人たちの中でよく見られる事で、初心者の方は、一体どちらが正しいのだろう、と困ってしまいます。「株情報、んーよくわからない。」はこういうところから生まれてきます。

この問題を明らかするのに「相関関係数」というものを用います。これは統計の分野の言葉です。この数値を導き出すための公式は少し難しいですが、大事なことは導き出された数値がどういう意味なのかを知ることであって、それだけであれば小学生でも理解できるので安心して下さい。



相関関係数を求める公式からは、+1~-1の間の数値が算出されます。+1に近づけば近づくほど、その二つは関係が深く同じように推移するように感じられると思います。一般的に+0.7を越えると、同じように動いていると思う人が多くなると言われています。

気温の変化と、アイスクリームの販売個数の推移のようなものであれば、わざわざ相関関係数を出さなくても、+1に近い数値になることが容易に想像できるはずです。そして、-1というのは、真逆の関係を表しています。気温が下がれば下がるほど、暖房器具の売り上げが伸びるといったところでしょうか。

相関関係数がどういうものであるか理解してい頂いたところで、日経平均とダウの相関関係数を出して見たいと思います。データは2008~2018の日足を使用します。

+0.93

かなり高い数値になりました。日経平均とダウが連動していなと感じている方からすると、「それは変だ」と思われるかもしれませんので、これを算出したスプレッドシートをダウンロードできるように、URLを掲載しておきます。
さて、どうして人によって、日経平均とダウが連動していないと感じるのでしょうか?そして、連動していないと感じる人は間違っているのでしょうか?それについては、次回の記事で説明しますが、ヒントは、距離感です。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

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2018年9月8日土曜日

株初心者が情報集めをするのに持っておくべき感覚①「株の情報ってよくわからないな~」の正体



    いつもブログをお読みいただきありがとうございます。早いもので、ブログを書き始めてもうすぐ3ヶ月になります。書いて行く事で自分が書きたかったことが明確になったり、読んで下さってる方々がどういう事を求めていらっしゃるのかを想像すると楽しかったりと、色々充実させてもらっています。

 投資初心者の方々に何か役に立つことを伝えたいと思ってはいるんですが、どうも力が入ってしまい、初めて読む人が「?」となってしまうような内容になっているなぁ、と反省しまして、もっと分かりやすく書くには?という所から再出発してみようと、今回のシリーズを書いてみることにしました。

 株売買に大切な情報は?

 日経平均、ダウ、ドル円などの動き
 政策金利、長期金利の推移
 決算書から今後を見通す

 タイトルなんかで、こういうのよく見かけますよね。知った方がいいんじゃないかと思わされて、実際に読んで見るんですが、「あれ、結局よくわからない。」となった経験はありませんか?私の駆け出しの頃にはよくありました。

 なぜそうなるのか、それは結局、そのブログなり、商材なり、本なりで、それらのテーマに対して感覚的な意見をざっくり言う事に留まってしまっているからです。

 しかも、そこに書かれたざっくりとした内容を真摯に受け止め、実際の取引で実践しようもんなら、とんでもない大損をさせられたりするので、そういうところから、「株はギャンブルだ。」という風評が広がるのだと思います。

    ですので、今回のシリーズ「株初心者が情報集めをするときに持っておくべき感覚」では、実際にニューヨークダウと日経平均を用いて、こんな感覚で書いていれば、読む価値があるといえる具体例をご覧頂きたいと思います。そして、このシリーズを通して、読者の皆様が、情報を取捨選択する力を身につけて、利益をあげられるレベルに少しでも近づいていただければ幸いです。

 お読みいただきありがとうございました。

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2018年9月6日木曜日

五十日と独自の視点2



昨日は5日だったので、以前紹介した五十日の戦略の結果を載せておきます。




150円、戦略通りに動きました。

ラージ一枚で、15万円の利益です。

これは、以前紹介した五十日+独自視点の検証結果に基づく、ライブ報告になります。1990〜2018年現在までの検証に基づいた戦略です。興味がある方は以下の以下のリンクから記事を読んでみて下さい。

又、この検証が事実に基づいた検証だということをより伝わりやすくするために、簡単なアプリ作成しています。宜しければこちらもご覧下さい。
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2018年9月5日水曜日

プロスペクト理論を独自解釈してビットコインで検証してみた。


少し前に紹介したプロスペクト理論上で負けて行く人を狙った取引戦略をビットコインのデータを使って検証してみると面白い結果になったので、紹介したいと思います。

(プロスペクト理論についての記事をはじめから読む)



これは、2017年1月のビットコインが急騰する少し前から、2018年現在までのデータです。

このデータ上で、以前作ったシミュレーションをしてみたところ、



このような結果になりました。

この戦略は、売りの戦略です。プロスペクト理論に存在する高値を摑まされた人々が、損失を深めロスカットしていく所を売りてエントリーして利益を出すという魑魅魍魎的な、売り戦略なんですが、驚くべきポイントは、プログラムがビットコインが急騰するタイミングでは、売らず、ビットコインが、暴落するタイミングで、売りを仕掛けしっかり利益を出しているという所なんです。

これはもう少し研究してみる価値がありそうですね。

今回の記事は以上ですが、今後もこの検証については記事を書こうと思っています。

(プロスペクト理論についての記事をはじめから読む)


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2018年9月3日月曜日

五十日と独自の視点1



以前、日経平均とゴトー日検証についての記事を書きました。これについては計算アプリも作成、実際に触っていただけるようにしているので、是非ご覧いただきたいのですが、先月の8月30日、私の作ったアプリで算出したシグナルは売り(日経平均先物)でしたが、シグナル通り下がりました。+160円(ラージ一枚なら16万円の利益です。)




アプリについての記事は、又時間がある時にでも読んでみてください。

(アプリダウンロードリンクがある記事を読む)

(ゴトー日の検証について初めから読む)


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