2019年1月9日水曜日

これから株・FX・仮想通貨など投資を始めようとしている方へ(4)




検証を行うことが大切だという事を前回の記事で書いたので、今回の記事では実際の検証について書いてみたいと思います。

検証にはまずは仮説が必要です。

例えば、「上がった翌日は下がりやすく、下がった翌日は上がりやすい」という仮説があるとしましょう。

これを検証にするには、実際にデータを見れば良いですね。ネットで株価を検索して、データを見れば、そういう傾向があるかどうかすぐにわかると思います。

ところがここで大きな壁にぶつかります。

あなたは、とりあえず、30日程度のデータを見るでしょう、

「ここは、仮説通り、ここは違う、ここはあってる、ここもあってる。」

という具合に、一つ一つ見た結果、

仮説通りだった箇所が、18個所、仮説通りでなかった所が、12個所

ここまで調べて、もう結構疲れています。

「いやいや、もう少し調べられるよ」という人も、それが、

仮説通りだった箇所が、550個所、仮説通りでなかった所が、450個所

この程度でまで調べる
と誰もが音を上げると思います。さて、1000箇所調ベて、55%だったという結果にあなたはどう感じるでしょう。十分だと感じられる方、そうでないと感じる方様々でしょうが、もしこれが、60%〜70%であったとしても、実際の資金で運用を始めると、新しい障害が現れます。

連続負け

勝率がこの程度だと、必ず連続して損失を出す場面に出くわします。これが起きた時、初めて恐怖を感じます。そして、あなたは思うはずです、

「検証が不十分じゃないのか?」

と。

ところが、新しく1000箇所調べようが、2000箇所調べようが調べるべきデータは山程あるんですよ。1つの銘柄10年分で、2500(土日祝日は動かないので)データはあるわけですから、30年分となると、その3倍になるわけだし、複数の銘柄を見るとなると、更に見るべきデータが倍増されるので、最終的には、

「こりゃ全部調べ尽くすのは無理だ、かと言って、今までの検証だけを頼りに、これ以上の運用を続けられない。」

という結論となり、運用を止めることになるでしょうし、その手法が本当にダメな手法だったのか、それとも儲かる手法だったのか、大きな壁に阻まれ、わからずじまいという結果に終わるわけです。

大きな壁というのは、検証しきるこのできない多量なデータなんです

そして、それを解決するには、パソコンの持つ計算力を使えるようになるしかありません。パソコンを使って計算させると、

100万箇所であっても一瞬で

答えを導いてくれます。

そして、この圧倒的な検証力を持って、出した検証結果にどう言う意味があるのでしょうか。

古今東西、すべての相場のデータ上、自分の立てた仮説で、毎年60%の勝率を保つことができていたと言う結果となれば、

今後もそうなるだろう。

と、たった1000箇所での検証とは違い、自信を持って言うことができると思いますが、それはどうしてなのでしょう?それは、単に検証回数が多いと言うこともありますが、もう一つ大切なことがあります。

競争相手に対する優位性

相場では、誰かの損が誰かの利益になります。つまり、他人よりも勝ることが、利を呼ぶんです。パソコンを使って大量のデータから優位性を見つけ出すようなプレーヤーが相場にどれぐらいいるでしょう?ネットで検索するとある程度、わかりますよね。こういう観点から相場にアプローチしている人たちって本当に少ないんですよ。競争という世界で上位の少数に入るという事は、それ自体で勝ったという事ができるでしょう。

じゃぁ、絶対に勝ち続けることが出来るか?

という質問には、NOと答える事しかできません。結局は過去から今までそうだったというだけで、今後もそうなるとは言い切れません。そりゃそうですよね。でも、マクドナルドのような企業が来年いきなり潰れてしまうなんて想像できますか?傾向が変れば、”今までの戦術が通用しなくなるかもしれない、そうなれば、大きな企業であっても倒産ということがありえる。”と正しそうな仮説が立つ一方で、多くの人がそうならなだろうと思うし、私もそうならないと思います。なぜなら、マーケットは、お客というよくわからないトレンドもありますが、企業がお客の取り合いする事で戦うという構造あるわけです。

お客vs企業
企業vs企業

もし、マーケットにおいて、お客vs企業という構造しかなければ、お客の持つ傾向が変わることで、先月までトップだった企業が倒産という事もあるかもしれません。一方で、企業同士が、お客を取り合ってるという構造から見れば、強い企業からお客を奪うのは難しく、トレンドが変わったという事がだけで、大きなシェアを収める事が出来ると考えるのは、安易すぎるでしょう。

次のトレンドを予想するのは難しいのですが、同じ土俵で戦って人たちよりも競争力で勝る事は可能です。

そして、競争力を磨き続けることで、限りなく100%近く、勝ち続けることが出来ると考えています。

検証=競争力

でも、これじゃプログラミングや数学が得意じゃないと、相場で利益を上げられないってなってしまいそうですが、

実は、そうじゃない人たちでも、競争力をつけられる方法があるんです。

また、それは次回に