さて、タイトルにある「持っておくべき感覚」というものがどういうものなのか、実際に具体例を用いて説明してみたいと思います。そして、その説明に、今回は「日経平均」と「ダウ(アメリカの株価の平均)」を使用します。
A「この二つは連動している。」
B「最近は、あまり連動しなくなった。」
このような相反する意見は相場を語る人たちの中でよく見られる事で、初心者の方は、一体どちらが正しいのだろう、と困ってしまいます。「株情報、んーよくわからない。」はこういうところから生まれてきます。
この問題を明らかするのに「相関関係数」というものを用います。これは統計の分野の言葉です。この数値を導き出すための公式は少し難しいですが、大事なことは導き出された数値がどういう意味なのかを知ることであって、それだけであれば小学生でも理解できるので安心して下さい。
相関関係数を求める公式からは、+1~-1の間の数値が算出されます。+1に近づけば近づくほど、その二つは関係が深く同じように推移するように感じられると思います。一般的に+0.7を越えると、同じように動いていると思う人が多くなると言われています。
気温の変化と、アイスクリームの販売個数の推移のようなものであれば、わざわざ相関関係数を出さなくても、+1に近い数値になることが容易に想像できるはずです。そして、-1というのは、真逆の関係を表しています。気温が下がれば下がるほど、暖房器具の売り上げが伸びるといったところでしょうか。
相関関係数がどういうものであるか理解してい頂いたところで、日経平均とダウの相関関係数を出して見たいと思います。データは2008~2018の日足を使用します。
+0.93
かなり高い数値になりました。日経平均とダウが連動していなと感じている方からすると、「それは変だ」と思われるかもしれませんので、これを算出したスプレッドシートをダウンロードできるように、URLを掲載しておきます。
相関関係数がどういうものであるか理解してい頂いたところで、日経平均とダウの相関関係数を出して見たいと思います。データは2008~2018の日足を使用します。
+0.93
かなり高い数値になりました。日経平均とダウが連動していなと感じている方からすると、「それは変だ」と思われるかもしれませんので、これを算出したスプレッドシートをダウンロードできるように、URLを掲載しておきます。
さて、どうして人によって、日経平均とダウが連動していないと感じるのでしょうか?そして、連動していないと感じる人は間違っているのでしょうか?それについては、次回の記事で説明しますが、ヒントは、距離感です。
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